ドホナーニ:弦楽三重奏のためのセレナーデ 作品10

| コメント(0) | トラックバック(0)

第22回「ながのアスペン音楽祭」(5/3)第二部のプログラム(no2)

ドホナーニ:弦楽三重奏のためのセレナーデ 作品10
エルネー・ドホナーニ(1877-1990)はハンガリーの音楽家で、フランツ・リストが創設したブダペストの王立音楽院においてピアノと作曲を学ぶ。1898年ロンドンでのデビュー公演を皮切りに、幅広いレパートリーを引っ提げて世界各国演奏旅行を精力的に行い、比類なきテクニックと演奏解釈で聴衆を圧倒させた。また、作曲家としても早くから頭角を現わし、ドイツ音楽の巨匠ブラームスに若くして才能を認められた。ロマン派時代の伝統から厳格で重厚な書法を受け継ぎながらも、民俗的要素を感じさせる濃密な旋律や和声書法によって、独自の様式が確立されている。
《弦楽三重奏のためのセレナーデ》は1902年に作曲され、独自の様式が確立した最初期の作品である。ドホナーニの作品の中でももっともよく知られ、好んで演奏される作品である。ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロという3つの同族楽器それぞれの特徴を巧みにとらえた傑作である。
作品は以下の全5楽章から成る。
第1楽章「行進曲」 アレグロ 4/4拍子。決然とした力強い主題が繰り返し提示されたのち、熱狂的にうねるような濃厚な旋律が楽器間に受け渡されながら曲が展開してゆき、最後に冒頭の主題が短く回帰して終結する。
第2楽章「ロマンツァ」 アダージョ・ノン・トロッポ 4/4拍子。雨だれのようにしっとりと落ち着いたヴァイオリンとチェロのピツィカートにのって、ヴィオラが子守唄のような主題を優しく奏でる。中間部はガラリと表情を変えて激しい曲調となり、ヴィオラのアルペジオにのってヴァイオリンとチェロの熱情ほとばしるパッセージが激しく拮抗する。そしてヴァイオリンが冒頭の主題を奏でチェロのピツィカートとヴィオラがこれに伴奏し、穏やかに曲がしめくくられる。
第3楽章「スケルツォ」 ヴィヴァーチェ 6/8拍子。3つの楽器が連動して、あるいはフーガ風に展開され絶えずうごめくような熱狂的なパッセージが繰り広げられる。中間部では抒情的な旋律が朗々と歌いあげられ、再び現れた冒頭のパッセージと絡み合って熱情的な展開を見せ、華々しく終わる。
第4楽章「変奏曲」 アンダンテ・コン・モート 3/4拍子。冒頭で憂いを含んだ和声により主題が提示され、続く5つの変奏は次第に複雑化し、長大な展開をみせる。
第5楽章「ロンド(フィナーレ)」 アレグロ・ヴィヴァーチェ 2/4拍子。民族的な旋律が用いられた活気ある楽章で、主旋律を担う楽器が次々とかわりゆき、目まぐるしく展開して勢いのあるクライマックスへと向かい、第1楽章の主題が回帰して力強くしめくくられる。(曲目解説:成田麗奈)

田野倉.JPG

田野倉雅秋(ヴァイオリン・広響コンサートマスター)

&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&
コンサート・チケットのお求めは各プレイガイド又はホテルアルカディア或いは090-3142-4820まで。(小学生以下は無料。但しランチ代金は¥1,000-)新緑の飯綱高原へご家族お揃いでおでかけください。

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://keninternational.net/mt5admin/mt-tb.cgi/906

コメントする

このブログ記事について

このページは、RRICCが2009年4月21日 09:39に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「第11回「長野マラソン」(4/19)」です。

次のブログ記事は「■ 河鍋暁斎+ツリーハウスプロジェクト」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。